美食を、
美しく生きるための
食に。
人生100歳時代の「贅沢な食べ物」って何でしょうか。
なぜか、ものすごく美味しいだけでは、
美食と呼ぶことをためらってしまいます。
身体が食べ物でできている以上、
食は、これからの生き方をつくっていると思えるのです。
明日が、ずっと健やかであるために、ずっと輝いていくために。
食べる人も作る人も、食について考え、手を動かしていくことが、
これからの豊かな食の基準になるように感じています。
私たち祖の食庵は、丸ごとの自然を愛せる日本に生まれました。
だからこそ、お客様が本当に求める「美食」づくりに
貢献しなければいけないと、強く使命を感じています。
食育の祖・石塚左玄のふるさとから。
海から始まった食の探求を、山へ、里へ、未来へ。
世界一の長寿国、日本。その中でも常に国内トップクラスに位置する福井県は、ときに、「越山若水」と表現されます。県の北側・越前エリアの緑豊かな山々を指す「越山」と、南側・若狭エリアの清らかな水を示す「若水」を組み合せた言葉です。
もたらされるのは、大地の豊かさと清い水の恩恵を受けて育った野菜や果物。そして、厳しくも優しい日本海や湖でとれる魚介類。あふれる恩恵のもとで、福井県には独自の健やかな食文化が育まれました。特に若狭地方は、古来朝廷に食材を提供してきた「御食国(みけつくに)」のひとつとされてきた歴史を持ちます。
私たち「祖の食庵」の母体となる株式会社 伝食は、この若狭地方に位置する港町・敦賀市において2011年に生まれました。越前がにや越前甘えびなど地物の海産物を中心に、敦賀市内にある実店舗とネットショップ「越前かに職人 甲羅組」を通じて全国のお客様とのコミュニケーションを育んで参りました。
海産物をメインにお届けしながらずっと考えてきたのは、自然の力を、今以上に、つづいていく人生の力に変えられないかということ。安心・安全・美味しさはもとより、いきいきと美しく毎日を送るための力の源を、海だけでなく、山や里にも視野を広げ、探求したいと考えました。そしてたどり着いたのが「祖の食庵」でした。
「食育」の祖・石塚左玄のふるさとから。
今や広く耳にする「食育」。読んでそのまま、食に関する教育のこと。この「食育」という言葉を通して初めて食の重要性を説いたのが、福井県出身の石塚左玄でした。「祖の食庵」の「祖」はこの石塚左玄を指し、その考え方を商品づくりの根幹に据えています。
石塚左玄は1851年に福井市で生まれ、10代の頃に福井藩医学所で本格的に医学の勉強をし、20代の頃には上京して医師と薬剤師の資格を取得し、陸軍の医師として働いていたそうです。そして、40代になると、東京で「石塚食糧所」を開設し、普通の診察だけでなく、食事内容や食事方法など食べ物で病気を治す治療を行っていたといわれています。
石塚左玄は生涯のうちにたくさんの著書を残していますが、代表作である「化学的食養長寿論」で初めて「食育」という言葉を使いました。氏は、こんな言葉を残しています。『食は本なり 体は末なり 心はまたその末なり』。これは、“心を健康にするには体を健康にすることにあり、体を健康にするには食物を正しくとることが大切である。つまり、体や心の病気になる原因は日々の食事にある”と述べています。命は食にあって、食が命をつくるということを石塚左玄は伝えているんです。
命はみんな、「ひとつ」に「ぜんぶ」を宿してる。
「祖の食庵」の商品づくりにおけるキーワードのひとつとなっているのが、「一物全体(いちぶつぜんたい)」という言葉です。簡単に言えば、“食べ物は、丸ごと全て食べて栄養になる”ということ。たとえば野菜なら、根と葉と皮と、全部があって生きています。魚なら、頭と胴と尾があって生きています。
それぞれの部位に異なる栄養があり、それぞれが支え合って、調和した栄養バランスを作り上げているのです。もっと具体的に言うと、野菜や果物の皮にはファイトケミカルなどの機能性成分が豊富に含まれ、空気に触れると壊れやすいビタミン類を守っています。同じように、魚の皮も、体にある有効な油を酸化から守る働きがあるのです。まるで、様々な動植物や物体が一体になって作り上げている地球の姿のようですよね。
お米は玄米のまま、野菜は皮をむかずに、果物は皮ごと、魚なら頭から尾まで食べる…これは理想ではありますが、なかなか難しいです。当然丸ごと食べられないものもありますし、調理法や食べ方によっては丸ごとじゃない方が最適な場合があります。「できる範囲で」が、ポイントです。皮ごと丸ごと食べる「一物全体」の食をできる範囲で心懸け、動植物が持つ、様々な栄養素や生命力をまるごといただくことを目指しています。
そして、丸ごと命をいただくことは、未来の命をつくることでもあります。限りある自然や農地を消耗し切ることなく、地球上のすべての命が存続していける世の中づくりにつながると思っています。
受け継がれてきた日本食という、日本の宝物。
食生活の欧米化が進み、現代の日本の食卓には、当たり前のように肉類の豊富なメニューが並んでいます。実はその一方で、栄養価・バランスに優れるなどの理由で日本の伝統食は、海外から注目されています。2013年には、日本の伝統的な食文化である「和食」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
本来、日本人の「日本食」は、野菜、魚介、豆腐や納豆などの発酵食品といった低脂肪・低カロリーのものが多く、さらに様々な健康効果がうたわれる味噌汁や緑茶を摂取するのが特徴です。昭和中期頃まではそのような食事が一般的でしたが、平成の時代に入ると、ライフスタイルの変化と共に日本人の食事は大きく変わっていきました。
「祖の食庵」では、「一物全体」とともに「入郷従郷(にゅうごうじゅうごう)」という考え方を重視しています。これは、住んでいる地域の旬な自然を食べることは、心身にやさしく、また、新鮮で栄養価値が高く、より健康的になるということ>。つまり、日本人は、長年食べてきた日本食(伝統食)を食べるのが最も健康に良いということです。ご飯(玄米・雑穀)、発酵食品、野菜、根菜、そして魚。調味料は、味噌、醤油、自然塩。これら日本で受け継いできた日本食という宝物を、今一度大切にすることが、本来の健康的な毎日へ帰る大きなヒントなのだと信じています。
「食育」とは、100年人生を楽しむすべての人の学び。
いま、「人生100年」と言われる時代です。ずっと健康で、ずっと美しくいられる体づくりが求められています。体をつくるのが食べた物である限り、食は人生100歳時代を豊かにするための大きな鍵になることは間違いないでしょう。しかし、現代の日本人の食をとりまくライフスタイルに目を向けると、特に、子どもにおいては、偏った栄養摂取、朝食欠食など食生活の乱れによる肥満や痩身傾向など、多様な問題があふれています。
このような問題を見つめ、2005年に制定されたのが「食育基本法」です。 『食育は生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものであり、様々な経験を通じて「食」に関わる知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです』
食育は家庭教育である、と言われます。どこよりも食卓の中で教えることが大事です。そして、子どもに教えるために、親が知識を得て実践し、身につけることができます。食べることは、一生つづく基本的な営みです。おいしく味わい、ずっとつづく健やかさと美しさを手に入れる。それを家族や大切な人たちと楽しく行っていくための支えに、私たち「祖の食庵」はなっていきます。
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